【商品情報】Atelier Nihal-100年前の織機で革を織る-其の2
前回は、世界で唯一「革で織られた」テキスタイルを用いたブランド「Atelier Nihal(アトリエ・ニハール)」との出会いをご紹介しましたが、今回は、モロッコの伝統的な織物の技術をフランス人デザイナーが革に転用したことで生まれた「Atelier Nihal(アトリエ・ニハール)」の歴史をお届けします。
Atelier Nihalのバッグ一覧
フランス人デザイナーMarion Verdier
フランス人デザイナーMarion Verdier。彼女は元々パリでELLE DECORなどのインテリア雑誌でインテリアスタイリストとして活躍し、2003年にモロッコ・マラケシュに移住してAtelier Nihalをスタート。
彼女は移住前に何度もモロッコを訪れ、モロッコ各地に古くから伝わる伝統工芸に深く感銘を受けたそうで、その中でも特に伝統的な織物の技術に特に興味を持ち、元々はコットンやウールなどの天然繊維で織られていた織物を、革を組み合わせる斬新なアイデアで、革を織るモダンな織物を生み出しました。
最初は難しかったモノ作り
元々、パリという世界的な都市でトップの雑誌で活躍してきた彼女にとって、モロッコの伝統工芸をモダンに生まれ変わらせること、伝統的な高い技術をもった現地の職人たちと理想的な仕事をすることは、最初のうちは容易ではなかったそうです。新しいことに挑戦したい外国人の女性とモロッコの伝統工芸を支える職人たちの隔たりは相当なものだったと彼女は振り返ります。
モロッコセレブに愛されて
しかしながら、彼女の作る革を織ったテキスタイルを用いた、インテリアアイテムやバッグ類は、モロッコのセレブやヨーロッパからの移住者の女性の間で徐々に広まり、新市街に路面店を出してからは、ツーリストに少しずつ支持されるようになり、フランスをはじめヨーロッパの雑誌で取り上げられるようになると、人気に火が付きました。
そのクオリティの高さと独創性のあるデザインは、唯一無二の存在として地位を確立し、現在では、モロッコの5つ星ホテルのスイートルームのインテリアとして採用されています。
よくAtelier Nihalの話をするときに「革を織るってどういうこと?」という質問を受けるのですが、それについては、アトリエの様子を踏まえて次回お届けします!
其の3へつづく
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