2020年ラマダンのこと
皆さんこんにちは。先週の雪が降りそうな冷たい雨空から、週末からは日差しが心地よく春を少しだけ感じさせてくれます。
都会のマンション住まいなので気温をそこまで敏感に感じられないのですが、我が家では猫が布団の奥深くに潜って眠っていると今夜は寒いんだな、と。布団の上で丸くなって寝ているとちょっと温かくなってきたのかな。布団の上で伸びて寝ていると大分温かくなったんだなと、猫の寝る場所で気温を感じます。明日からはまた寒くなるようで春が待ち遠しいこの頃です。
次回の出張
ここ数週間、新型コロナウィルスの報道が頻繁にされていて次の海外出張のタイミングを決めかねています。実際には次の春の商材を入れたいので早々に行きたいのですが、多国籍の多くの人が行き交う空港、そして24時間のロングフライトで密室の中でウィルスに感染などという事態になりかねないので、今スケジュールを悩んでいるところです。感染も怖いですが、感染後の隔離などの期間や感染して周りの人に移してしまうリスクを考えると安易に行動できないですよね。来月には収まるのか、夏まで収まらないのか全く見通しが立たないので、どこかで決断せねばとは思っています。
今年のラマダン
そんなことでスケジュールを検討していたら、今年のラマダン(イスラム教の断食期間）が発表されました。
2020年4月23日（木）~5月23日（土）
今年は日本のGWと被ってますね~GWにモロッコ旅行を考えている方がご注意ください。
▼昨年のラマダンの様子はこちら▼
ただいまモロッコにて買付中！（2019.05.28）
ラマダン明けのモロッコから（2019.06.07)
ラマダン中の過ごし方
私は過去3回ラマダン中にモロッコに行ったことがありますが、ラマダン中だからと言って観光ができないわけでもなく、異教徒は断食はないので全くいつも通りなのですが、いかんせん現地の人たちが日中に元気がない、やる気がない、早めに店をしまう、などなど。日中が50℃近くまで気温が上がる中、食事はもちろん水分も全く取れないので致し方ないのですが、砂漠ツアーの観光ガイドさんなどは本当にお気の毒、、、と観光客が水をガブガブ飲む中我慢しなければいけません。私は異教徒ですがムスリムの方の前で水を飲むのは控えました。なんとなくマナーのような気がして。
ラマダン中に感じるいつもと違う事
-飛行機の中で-
まず、飛行機の中。特に中東系のエアラインに乗ると、乗客乗員ムスリムの方が多いのでラマダン中はラマダン仕様になってます。何が違うかと言うと搭乗の挨拶の機内アナウンスで「現在ラマダン中なので異教徒の方はムスリムご配慮ください。人目に付く場所での飲食はお控えください」というのが最初に流れます。そして機内食の時間、いつもはガラガラとワゴンで運んでくるのですが、この期間はCAさんが異教徒分の食事を運んできます。そして機内が日没間際頃になると今までぐったりしていたムスリムの方々が一斉に起き出して、早く早くと言わんばかりに食事を待っていて、配られた瞬間ガツガツ食べだします。国際線はフライトが長いので異教徒である私達の食事の時間に私達が食べるのをじっと待っているので、非常に食事をしにくいですが、私は基本的に機内食は食べないので自分のタイミングで食事をこっそりして終了。
-レストランの食事-
いつも美味しいモロッコの食事ですが、ラマダン期間中は美味しいお店でも味がいつもと違うようです。理由はシェフが味見が出来ないから味付けが微妙なようです。私はそれを感じたことはあまりありませんが、現地の人たち曰くラマダン中は味が悪い（けどラマダンだから仕方ない）みたいです。ヨーロッパ人がオーナーのレストランやリヤドも働いている（調理しているのは）ほとんど現地の人なのでやっぱり味が良くないです。そしてやる気がないのでサービスがイマイチ。
-SPAの利用-
モロッコに行ったらハマムを楽しみにしているのですが、ラマダン中のハマムやSPAには要注意。ラマダン中も営業していますが、スタッフのやる気がないのでいつもよりも手抜きになることが多いです。60分のマッサージもヌルヌルと適当にやって45分くらいで終了~。ハマムもヌルくて全然温まれなかったり。あと夕方に予約すると終了したら片づけをおおっぴらにはじめて「早く帰れ」という感じで追いだしにかかります。ラマダン中は営業時間が短くなることも多いので予約の時に確認が必要です。
ハマムの記事はこちら▼
モロッコ・マラケシュ買付の旅DAY５-おすすめのハマム-
喧嘩勃発＆運転が荒い
日中は暑くてダルくてなので、そそかしこで喧嘩が勃発するのをよく見かけます。特にスークではムスリムの女の人がぶつかったぶつかってないなんて言って大声をあげていたり、男性数名で殴り合いをしていたり。仲裁に入る人もぐったりしているのでなかなか喧嘩が収まらなかったり。。。。あとはタクシーの運転手さんの運転がいつもよりも荒いのも。渋滞や信号待ちでとってもイライラしています。絡まれないようにじっとしてやり過ごすことが必要です。あと、いつも親切なリヤドのスタッフも適当だったり面倒くさそうにしたり、ちょっと残念なことがあるかも。
ラマダン明けは休み
ラマダン期間中はお店をしめている場合や時短営業、朝の開店時間が遅い、昼休憩が長いなどイレギュラーな営業になっていますが、ラマダン明けはEID（イードまたはイド）という日本のお正月のような祝日になるので国全体がお休みになります。ラマダン明けは買い物や食事がかなり制限されるのでラマダン明け5月24日頃旅行を計画されている方はご注意を。
ラマダンだから仕方ない
ここまで私が経験したラマダンの現地の様子を書きましたが、ラマダン期間中は日中はトラブルが多いですが、日が沈むと、ムスリムの人たちが元気に活動し出すのでとっても賑やか。いつものモロッコとは違う雰囲気が楽しめると思います。あとは現地の人たちがよく言う「ラマダン中だから仕方ない」と思って過ごすことが大切だと思います。
私は仕事なのでラマダン中は外して日程を組もうと思っています。今年はトルコ・イスタンブールも行こうと思っているので、厚くなりすぎる前の4月頃を考えています~
